米ロ・ウクライナ3カ国協議は戦争終結につながるか――プーチンの安全保障構想と局地的停戦の意味

ロシア、米国、ウクライナの3カ国協議が11月前半に再開される見通しです。同時に、ヘルソン州の一部地域では人道目的の局地的停戦が合意されました。しかし、プーチン大統領は一時停戦よりも戦後の安全保障体制を重視しています。
佐藤優 2026.10.25
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ロシア、米国、ウクライナの3カ国協議が再開される

 ウクライナ戦争の終結に向けた外交交渉に新しい動きが出ています。10月23日、ロシアのペスコフ大統領報道官は、11月前半にアラブ首長国連邦のアブダビで、ロシア、米国、ウクライナの3カ国協議を開催する計画であると明らかにしました。ロシア国営タス通信は、同日付の記事「ペスコフ、ウクライナ問題をめぐるアブダビ協議の開催予定時期を説明」で、この発言を詳しく伝えています(https://tass.ru/politika/28245905)。これは重要な進展です。ロシア、米国、ウクライナの3カ国協議は今年2月を最後に中断していました。プーチン大統領は10月21日、サンクトペテルブルクでトランプ米大統領の特使スティーブ・ウィトコフと会談し、11月中旬に3カ国協議を再開する用意があると伝えていました。その2日後にロシア大統領府が開催時期と場所について、さらに具体的な説明を行ったわけです。ウクライナ側も協議再開に前向きです。ゼレンスキー大統領は10月23日、米国のハドソン研究所でのオンライン演説で、11月前半に3カ国の実務者協議を行う計画を説明しました。ロイター通信が同日報じています(転載先:https://www.aol.com/articles/russia-ukraine-agree-ceasefire-embattled-211626000.html)。ただし、協議再開が確定したとまでは言えません。開催日は正式に発表されておらず、米国当局者は開催地についてアブダビ以外にスイスの可能性も残していると説明しています。過去にも協議が予定されながら実現しなかったことがありました。外交の世界では、交渉を行う意思があることと、交渉が実際に開催されることを区別する必要があります。

プーチン大統領が重視するのは一時停戦ではない

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