ラブロフ外相が日本の再軍備と非核三原則見直しを批判――ロシアのユーラシア安全保障構想と日ロ関係
ロシアのラブロフ外相が、日本の再軍備と非核三原則の見直し論議を批判しました。重要なのは、この発言が日ロ二国間関係ではなく、ユーラシア全体の安全保障秩序を論じる中で行われたことです。ロシアの対日政策を理解する上で、新たな視点を示しています。
佐藤優
2026.11.04
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ラブロフ外相が日本の再軍備を批判
11月3日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ベラルーシの首都ミンスクで開催された第4回ユーラシア安全保障国際会議で演説しました。この会議は、ロシアとベラルーシが重視するユーラシア地域の安全保障秩序について議論する国際会議です。ラブロフ氏は、米国とその同盟国による軍事的な活動を批判し、ユーラシアにおける新たな安全保障の枠組みを構築する必要性を強調しました。
今回の演説で特に注目したいのは、日本に対する言及です。ラブロフ氏は次のように述べました。
〈Япония, забыв уроки истории, проводит ускоренную ремилитаризацию.〉
「日本は歴史の教訓を忘れ、急速な再軍備を進めています。」
さらにラブロフ氏は、日本の政治指導層が非核三原則の見直しについて議論していることを問題視しました。演説では、〈возможность отхода от «трёх неядерных принципов»〉、すなわち「非核三原則から離脱する可能性」という表現が用いられています。
ラブロフ氏が問題にしているのは、日本国内で非核三原則の見直しをめぐる議論が行われていることです。ロシア側は、そのような議論自体を日本の安全保障政策が変化している兆候として捉えています。